【2025年保存版】実家じまいの進め方5ステップ!費用や期間、節約術も解説

実家じまいの手順を解説タイトル
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・「実家じまい」って何から始めたらいいの?

・家族ともめずに進めるコツは?

・費用や期間はどれくらいかかるのか知りたい!

こんな悩みを解決できる記事になっています。

タレントの松本明子さんは「実家じまい」を先延ばにし、大後悔と大赤字につながったんだよ💦

「実家じまい」は早く取り組めば、費用はぐんと抑えられ親の思いも尊重できます。

・記事の前半では「実家じまいの進め方」

・後半では「費用や期間、節約術、注意点」

など解説するので、ぜひ最後まで読んでくださいね!

執筆者 の情報
目次

【松本明子さんから学ぶ】実家じまいは大変!3つの心得

「実家じまい」とは、親が住んでいた(住んでいる)家を整理・処分することです。

松本明子さんの「実家じまい」は、

・維持費(25年間)総額 1800万円

・大量の遺品整理で心身ボロボロ

・売却査定額はたったの200万ー。

人生最大の悩みになったと語っています。

もっと早く「実家じまい」のことを知っていたら、と後悔しないために、一緒に学んでいきましょう!

実家じまい3つの心得

①「実家」を手放すのは想像以上に喪失感を伴う

松本明子さんは、父親が遺した「実家を頼む」という遺言で、25年間も空き家になった実家を維持し続けました。

なぜなら、

「父親が一生懸命に働いて建てた自慢の家」

「娘の将来を気にかけて残してくれた家」

だったので、簡単に手放せなかったのです。

また、「実家を手放す=故郷を手放す」ことになり、想像以上の喪失感を伴います。

「思い出が詰まった大切な実家」、心理的な問題から、なかなか実家じまいに踏み切れない人が多いのです。

②「片付け」が思った以上に大変だと心得よ!

松本明子さんは、「家財や遺品の整理が〇ぬほど大変だった」と言っています。

廃棄したゴミ20トン。ゴミの廃棄だけで100万円したそうです。

粗大ごみのイラスト

私たちの親世代は、とにかくモノを持ちたがります。

ゴミ処理で100万円かけないために、実家の片付けは「親が元気なうちにコツコツ進める」ことがベストです!

③お金関係、家関係の「重要書類」は生前に整理すべき!

松本明子さんは、親の口座に1円が残っていて、「東京から高松まで取りに来てくれ」と銀行から連絡が。

1円問題を解決するために、数年かかりました(苦笑)。

親が元気なうちに「財産の内訳」を整理しておけば、と痛感したんだって💦

「実家の購入費用がわかる契約書」も大事です!

なぜなら、実家を売却する際の税金が安くなるから。

あるか無いかで、数十万単位の節税になります!

親が元気なうちに、「実家じまい」について話したり、家の中を片付けたり。

一番節約できてスムーズに実家じまいが進みますよ!

【全体像】実家じまいの手順5ステップ

「実家じまいに取り掛かるぞ!」と思っても、何から手をつけたらいいか悩みますよね?

まずは実家じまいの手順5ステップをお伝えします!

STEP
家族で話し合う
STEP
相続・名義を確認し整理する
STEP
家財の整理・処分
STEP
各種手続き
STEP
実家を「維持(相続)・売却・賃貸・解体」する

実家じまいの手順【ステップ1】:家族で話し合う

一番最初にやるべきこと、一番大切なことは、「話し合い」です!

家族の思いがたくさん詰まった家、家族の思いを尊重することで、実家じまいがスムーズに進みます。

家族会議

「家族で実家じまいをする」、という新しい思い出にもなるよ!

下記の4つのことについて、親、兄弟姉妹で話し合いましょう。

①老後の住処(親が存命の場合)

親は老後、どこで住みたいのか聞いて下さい。

親の希望がわかると、実家をどうするか方向性が見えてきますよ。

・施設に入りたい

・引っ越したい

・住み続けたい など

親の意思を確認して、尊重しましょう◎

②いつから実家じまいを始めるか決める

生前整理として進めるのか、相続が発生したら進めるのか、など方針を決めましょう。

タイミング理由
親が高齢になったとき(70代〜80代)認知症のリスクが高まり、判断能力が低下する前に決める必要がある
親が施設や病院に入ると決まったとき実家が空き家になるため、管理や売却を検討するタイミング
相続の話が出たとき兄弟間で相続トラブルを防ぐため、財産分割の方向性を決めておく
実家の維持管理が大変になったとき庭の手入れや修繕費の負担が増え、固定資産税も発生するため早めに対策が必要
近隣からクレームが出たとき空き家になると「草木が伸びて迷惑」「不審者が出入り」などの問題が発生しやすい
親が認知症になりかけているとき認知症になると不動産売却や契約が難しくなるため、意思決定ができるうちに対応する

大まかなスケジュールを決めることで、実家じまいの計画が立てやすくなるね!

③誰が中心で進めるか

誰が中心となって実家じまいをリードするか決めると、スムーズに進めることができますよ。

家族全員で進めることが理想。
でも正直難しい・・・
下記のように中心の人を決めると◎

・実家近くの兄弟姉妹

・親が元気なら親が中心 など

④実家を「維持(相続)・売却・賃貸・解体」にするか方針を決める

実家を「維持(相続)・売却・賃貸・解体」にするか、家族で方針を決めましょう。

方針を決めるときに下記事項を参考にしてね

実家の方針

・維持(相続)する:「お盆やお正月に帰りたい人」、「故郷を手放したくない人」、「自分で住み継ぎたい人」

・売却する:「すぐに現金が必要な人」、「管理ができないので手放したい人」

・賃貸に出す:「故郷を手放したくない人」、「毎月収入が欲しい人」、「いつか自分で使いたい人」

・解体する:「家の老朽化が目立つ場合」、「更地にしたほうが高く売れると判断した場合」

【維持(相続)・売却・賃貸・解体】のメリットデメリット

実家の方針メリットデメリット
維持(相続)✅ 実家を思い出の場所として残せる
✅ 将来的に活用や売却ができる
✅ 相続税対策が可能になる場合がある
❌ 固定資産税や維持費がかかる
❌ 空き家のままだと劣化が進む
❌ 防犯・防災面でリスクが高まる
売却✅ まとまった資金が得られる
✅ 固定資産税の支払い義務がなくなる
✅ 管理の手間がなくなる
❌ 売却まで時間がかかることがある
❌ 思い出の家が手放される
❌ 不動産価値によっては期待以下の価格になる
賃貸✅ 家賃収入が得られる
✅ 固定資産税や維持費をカバーできる
✅ 不動産価値を維持できる可能性がある
❌ 修繕や管理が必要になる
❌ 空室リスクがある
❌ 借主トラブルの可能性がある
解体✅ 売却しやすくなる(更地のほうが買い手が見つかりやすい)
✅ 管理の手間がなくなる
✅ 倒壊リスクをなくせる
❌ 解体費用がかかる(100万〜500万程度)
❌ 更地にすると固定資産税が高くなる
❌ 再建築不可の場合は売却が難しくなる

解体して更地にする場合は、固定資産税がアップするので、解体時期を見極めるのが重要!

実家じまいの手順【ステップ2】:相続・名義を確認し整理する

実家じまいを進める際、不動産の名義(登記情報)を確認し、整理することが必要です。

相続登記が済んでいないと、不動産の売却や解体、活用ができず、後々大きなトラブルにつながることもあります。

下記4つのことを確認してね!

①登記簿謄本を取得し、所有者を確認する

「登記簿謄本」とは不動産の所有者や権利関係、土地・建物の情報が記載された公的書類です。

正式には「登記事項証明書」と呼ばれ、法務局で取得できます。

インターネットや郵送でも取得できるよ!

登記簿謄本 イラスト

実家じまいを進める際には、登記簿謄本(登記事項証明書)の取得が必要です。

相続・売却・賃貸などを行う場合、正式な不動産の権利関係を確認するために重要な書類となります。

確認すべきポイント

1.実家の名義は誰になっているか?

✔親が存命の場合、祖父母の名義のままになっていないか確認
✔ 親が亡くなっている場合、相続登記が済んでいるか確認

2. 共有名義になっていないか?

✔ 兄弟・親族で共有名義になっているケースがある
✔ 共有名義だと売却や活用時にトラブルが起こりやすい(全員の合意が必要)

所有者を確認しないと、実家じまいは進められません!

②実家の相続人を決める

相続人が決まっておらず、不動産登記の名義を変更しないままだと、売却や解体、賃貸が出来ません。

そのため、実家の相続人を決める必要があります。

「実家の相続人を誰にするか?決め方がわからない!」という方は下記記事を参考にして下さい♪

【親が元気なうちに】相続する人と『実家の分割方法』を決めておこう!

実家の相続人は前もって決めておこう!上記記事では、実家相続人の決め方について書かれているので要チェック!

③住宅ローンの残高を確認

住宅ローンが残っているかどうかで、売却や解体、維持(相続)の選択肢が変わるため、ローン状況を必ず確認しましょう!

住宅ローンが残っている場合

状況できること
売却する場合売却価格で完済できればOK。オーバーローンなら自己資金や「任意売却」を検討。
解体する場合ローンが残っていると金融機関の許可が必要。完済しないと難しいケースも。
維持相続)する場合相続人がローンを引き継ぐか、団信(団体信用生命保険)で完済されるか確認。

住宅ローンを完済している場合

住宅ローンを完済しても、抵当権(担保権)は自動で消えません。

家を売却するには「抵当権の抹消手続き」を完了しておく必要があります。

「抵当権抹消登記」をしないと、売却や相続の際に手続きがスムーズに進まなくなります。

抵当権とは?
金融機関が住宅ローンの担保として設定する権利のこと。
ローンを完済すると権利としての意味はなくなるが、登記上は自動で消えないため「抹消登記」が必要。

「抵当権抹消登記」とは?

「抵当権抹消登記(ていとうけんまっしょうとうき)」とは、住宅ローンを完済した後に、不動産に設定されていた抵当権(担保)を法的に消す手続きのこと。

親が元気なうちに「抵当権の抹消手続き」を行えば、スムーズ!

④不動産の価値を調べる

維持(相続)・売却・賃貸・解体の選択肢を考える際に、不動産の価値を調べましょう。

なぜなら自分で相場を把握しておかないと、実家を売却する際に実家が売れ残ったり、安く買い叩かれたりしてしまうからです。

建物の状態を確認

・外壁や屋根のひび割れ、雨漏り、シロアリ被害の有無
・耐震性(1981年以前の建物は旧耐震基準)
・ 室内の傷み具合(床のきしみ、水回りの劣化)
・立地や周辺環境(売れやすい・貸しやすい地域か) など

不動産の価値を自分で調べる

・固定資産税評価額を確認する
・路線価や公示地価を調べる
・無料の査定サービスを利用する など

自分で不動産の価値を調べる詳しいやり方は、下記記事を参考に◎

空き家を売りたい方必見!売却の手順を8ステップで解説

実家じまいの手順【ステップ3】:家財の整理・処分

いよいよ、実家の家財、遺品を整理して処分します。

ただし、自分の家と同じ片付け方をしてしまうと家族ともめる原因に。。。

実家を片付ける女性

片付け方についてもしっかり把握しておきましょう!

親と片付ける場合

自分の判断で勝手に実家を片付けるのはNGです!

実家のモノは親のモノ。モノには大切な思い出があります。

勝手に捨てたら、親は激怒してしまいます!

子供部屋があるならそこから始めましょう。

片付けを通して、親と思い出話をしたり、「片付け」という新たな思い出を作ることができますよ♪

親と片付ける場合、トラブルになるケースが多いです。もめずに片付けを進めたい方は下記記事を参考にどうぞ♪

空き家になってから片付ける場合

親が施設から戻ってくる場合は、生活に必要なものは最低限、残しておきます。

押し入れの中は空っぽにしておくと、あとがラクです。

もう住む予定がないのなら、本格的な片付けが必要です。家の中を空っぽにします。

売却や賃貸が決まると、引き渡しまでに片付けないといけないよ!
慌てないために、コツコツ片付けを始めておくことが大事!

重要な物は整理して保管場所を共有する

重要なものは整理して家族と保管場所を共有しておきましょう!

「どこに何があるかわからない!」とならないよう、親が元気なうちに整理することをオススメします。

重要なもの一覧具体的な書類・貴重品
身分証明書関係
相続手続きや年金の手続きで必要
・健康保険証
・免許証
・パスポート
・マイナンバーカード
金融関係・銀行通帳・キャッシュカード(暗証番号も聞いておく)
・株式・保険証券
・クレジットカード
不動産関係
家・土地の売却や相続に必要
・権利証または登記識別情報通知
・固定資産税の納税通知書
・測量図
・住宅ローンの契約書(ローン残債がある場合)
・火災保険・地震保険の証書(解約や保険請求の際に必要)
実家の購入費用がわかる契約書
年金・相続
老後資金や相続の手続きに必要
・年金手帳
・遺言書(公正証書遺言・自筆証書遺言)
貴重品・貴金属
・骨董品
・印鑑
・写真アルバム
電子データ
デジタル遺品は事前にリスト化し、家族に伝えておく
・ネット銀行
・SNSアカウント
・スマホのパスワード

親が契約している定期購読などの解約も忘れずに!

忘れがちなのが、親が契約している定期購読やサービス関連の解約です。

長年使用していないのに、毎月使用料を払っていた、なんてことも。

親に必要か聞き、不要なら解約しましょう。

項目内容
モノ・新聞
・雑誌
・サプリメント など
サービス・動画配信サービス(NetflixやAmazon Prime Videoなど)
・衛星放送(BS、スカパーなど)
→親の通帳やクレジットカードの明細をチェック
ネットやスマホ関連・プロバイダ
・ウイルスソフト
・有料アプリ など
財布まわり・クレジットカード
・各種会員 など

実家じまいの手順【ステップ4】:各種手続き

続いては、各種手続きを行いましょう。

次の4つの手続きを説明するよ◎

①相続登記の完了

実家の名義を相続人に変更する手続き「相続登記」を完了させましょう。

親が元気なら親の名義、親が亡くなっている場合、相続人に変更します。

2024年4月から相続登記が義務化されたよ。
3年以内に登記を完了させよう!

名義を変更していないと、実家の売却や処分はできません。

必要書類をそろえて、不動産の所在地を管轄する法務局に申請します。

相続登記を自分で行うのが難しい場合は、司法書士に依頼しましょう。

必要な書類

・登記申請書(法務局のHPからダウンロード可)
・被相続人の戸籍謄本・除籍謄本
・相続人全員の戸籍謄本
・住民票(相続人の住所確認のため)
・固定資産評価証明書(不動産の価値を確認するため)
・遺産分割協議書(または遺言書)
・印鑑証明書(遺産分割協議書がある場合) など

法務局で申請すれば、1〜2週間程度で相続登記が完了

申請方法

・自分で申請 → 法務局に書類を提出(オンライン申請も可能)
・司法書士に依頼 → 手続きがスムーズになるが、報酬がかかる

費用

・登録免許税 → 不動産評価額の0.4%
・司法書士費用(依頼する場合) → 5万〜10万円程度

相続登記については法務省のホームページを要チェック!

法務省HP:不動産を相続した方へ ~相続登記・遺産分割を進めましょう~

②固定資産税の清算

実家じまいを進める際、固定資産税の清算が必要になります。

相続、売却、解体で税金の負担や支払い方法が変わるため、理解しておきましょう。

相続:相続人が支払いを引き継ぐ

売却:買主と日割りで精算(売買契約時に決める)

解体:土地の税負担が増えるため、更地にするタイミングを検討する

解体して更地にすると軽減措置がなくなり、税額が約3~6倍に増える可能性があるから要注意!

③電気・ガス・水道・インターネットの解約

実家じまいを進める際、ライフライン(電気・ガス・水道・インターネット)の解約を忘れずに行いましょう。

電気水道ガス の領収書

「すぐに解約すべきもの」「解約のタイミングを慎重に決めるもの」があるため、要チェックです!

項目解約のタイミング注意点
電気最終作業(荷物整理・解体)が終わった後夜間の作業がある場合は最後まで残す
ガス退去前に解約(安全のため優先)ガス漏れ防止のため、早めに停止手続きをする
水道掃除などが終わったら解約売却時は「名義変更」対応になることも
インターネット・電話使わなくなったらすぐ解約解約違約金が発生する場合あり
新聞・宅配サービス退去が決まったらすぐ解約解約手続きの締切日に注意

④近隣への挨拶

実家じまいを進める際、近隣の方への挨拶はとても重要です。

近隣へ挨拶する男性

近隣の方へ挨拶が重要な理由

・解体工事や売却で所有者が変わる場合、何も伝えないとトラブルにつながる可能性がある

・空き家になった実家を維持していく場合も、ご近所さんのフォローがあると安心

例えば、「郵便受けの確認」「ゴミ捨ての代行」など、ご近所さんといい関係が続いていれば、頼めるね!

親が元気なうちに、あるいは空き家になった段階で挨拶するよう心がけましょう。

「長年お世話になった感謝の気持ち」を伝えよう!

実家じまいの手順【ステップ5】:実家を「維持(相続)・売却・賃貸・解体」する

実家を「維持(相続)・売却・賃貸・解体」するか方針が決まったら、実行に移しましょう!

それぞれの流れを解説していきます。

実家を維持(相続)する

実家を維持する人は、下記事項を確認しましょう!

・電気・ガス・水道などの手続き

・火災保険の手続き

・維持費がいくらくらいかかるか計算する

・空き家管理サービスを利用する(自己管理が出来ない場合)

・換気や通水、掃除などを定期的に行う

・セキュリティ対策をする

自分で空き家を管理する方法は、下記記事を参考にして下さい♪

実家を売却する

不動産会社に依頼して査定を受け、売却手続きを進めましょう。

事前に自分で実家の相場を調べておくことも重要です!

実家売却のイラスト

大まかな流れを説明しますね。

売却の流れ

①不動産会社に査定を依頼(相場を知る)

 ・ 複数社に査定を依頼し、適正価格を把握
 ・ 売却が難しければ買取業者や空き家バンクの利用も検討
 ・ 自分でも相場を調べておく

②売却方法を決める(仲介or買取)

 ・仲介売却(一般的・高く売れるが時間がかかる)
 ・買取(すぐ売れるが価格が低くなる)

③売却活動開始(広告・内覧対応)

 ・ 必要に応じてリフォーム・ハウスクリーニングを検討

④買主と契約・引き渡し

 ・ 契約時に必要な書類(権利証・登記簿謄本・固定資産税納付書など)を準備
 ・ 売却後に確定申告が必要な場合あり

売却のポイント
・ 不動産会社に査定を依頼する前に、自分で相場を調べることが重要!
・ 空き家バンクや不動産会社に相談すると、売却の選択肢が増える
・ 売却まで時間がかかることを考慮し、計画的に進める

「実家を売却する流れ」や、「自分で相場を調べる方法」については下記記事で詳しく解説しています。

空き家を売りたい方必見!売却の手順を8ステップで解説

実家を賃貸に出す

実家を賃貸に出すときは、複数の不動産会社に声をかけましょう。

前もって地元の複数の不動産会社に「いくらくらいで貸せるか」意見を聞き、賃貸の相場を調べておくことがポイントです。

賃貸の流れ

①賃貸の形態を決める(普通賃貸or定期借家)

 ・普通賃貸借(長期間の賃貸向け)
 ・ 定期借家契約(数年単位で契約終了を決められる)

②不動産会社と契約し、入居者募集

 ・ 管理を委託するか、自分で管理するか決める

③入居者決定・賃貸契約

 ・保証会社や火災保険の加入を確認

④管理・維持費を考慮して運営

 ・管理会社に任せる場合は管理費が発生する(家賃の5〜10%が相場)
 ・修繕費や固定資産税の支払いも考慮

賃貸のポイント
・ 築年数が古すぎると借り手がつかないこともあるので注意
・ リフォーム費用がかかる場合、投資額と収益のバランスを検討する
・ 空き家管理サービスを利用して賃貸運用の負担を減らす方法もある

実家を賃貸に出す時の詳しい説明は下記の記事を読んで下さい◎

実家を解体する

実家を解体する場合は、複数の業者から見積を取りましょう!

解体の流れを説明します。

実家解体作業

解体の流れ

①解体業者を選ぶ(見積もり比較)

 ・複数の解体業者から見積もりを取る(費用の相場は100万~500万円)
 ・自治体の補助金が出る場合があるので要確認

②近隣住民へ挨拶

 ・解体工事の騒音や振動のトラブルを避けるため、事前に挨拶

③解体工事の実施(1週間〜1ヶ月程度)

 ・工事前に水道・ガス・電気の解約手続き
 ・家財が残っている場合は先に処分(業者依頼or自分で整理)

④更地の活用方法を決める(売却・駐車場など)
 ・更地にした後の維持費(固定資産税・草刈りなど)を考慮

解体のポイント
・「空き家解体の補助金」がある自治体もあるので要確認
・解体後の土地活用を決めてから工事を進める
・更地にすると固定資産税が上がるので、売却予定なら早めに買主を探す

実家じまいにかかる費用・期間

松本明子さんは実家じまいに総額1800万円かかりました。

かかった年月はなんと25年

お金とスケジュール帳のイラスト

実家じまいは想像以上に費用や時間がかかります。

ここでは一般的な実家じまいの費用と期間を解説します。

実家じまいにかかる費用

実家じまいをするには、どのくらい費用が必要なのか不安ですよね。

慌てないためにも、費用がどれくらいかかるのか把握しておきましょう。

・遺品整理・不用品処分:10万~100万円

・相続登記(司法書士依頼):5万~15万円

・売却時の仲介手数料:売却価格×3%+6万円

・解体費用:100万~500万円(※規模による)

・固定資産税:年間10万~30万円(※地域・広さによる)

・その他実家を手放すまでの維持費:年間30万程度

実家じまいにかかる期間

実家じまいにかかる期間は人によりますが、大まかな期間を把握しておきましょう。

実家じまいのスケジュールを組みやすくなりますよ◎

・家族の話し合い:1ヶ月~3ヶ月

・遺品整理・不用品処分:1ヶ月~6ヶ月

・相続登記:1ヶ月~3ヶ月

・売却(買い手がつくまで):3ヶ月~1年

・解体:2週間~1ヶ月

実家じまいにかかる費用や期間を把握し、計画的に実家じまいを進めましょう!

スムーズに進めるコツ・節約方法

実家じまいを進めていくと、家族でトラブルが起こったり、想像以上のお金が必要になったりします。

ここでは、実家じまいをスムーズに進めるコツや、節約方法を解説していきますね!

遺品整理はできるだけ自分たちで行うと節約できる

遺品整理はできるだけ自分たちで行うとコスト削減ができます。

私の知人は、実家が近所だったためコツコツ不用品処分をし、ほぼゼロ円で実家の片付けを終えたよ◎

売却や賃貸が決まると、引き渡しまでに急いで片付けなくてはいけません!

ベストなのは親が元気なうちに片付けを始めることです◎

自治体が提供する無料回収サービスを利用しよう

実家じまいの不要品処分には、自治体が提供する無料回収サービスを利用しましょう。

「自分の住む自治体のホームページ」

「粗大ごみ回収」、「無料回収」、「資源ごみ回収」などを検索しましょう。

参考として、水戸市ホームページ「粗大ごみ回収」で検索した結果を載せておくね◎

参考:水戸市のホームページ 「粗大ごみ回収」
https://www.city.mito.lg.jp/site/gomi/4737.html

ジモティーで大量の家財もゼロ円で処分

「私の実家が売れません!」の著者:高殿まどかさんは、「ジモティー」を使い、大量の家財をゼロ円で処分することに成功しました。

ジモティーとは

・「地域密着型のフリマ・掲示板サービス」で、不用品の売買や譲渡、求人情報、イベント告知などが行える無料アプリ・サイト

・自治体や業者に処分を依頼すると費用がかかる大型家具・家電でも、ジモティーなら引き取り手が見つかればタダで処分できる

実家じまいでは「売る・譲る・無料回収」をジモティーで効率よく行いましょう!

ジモティーホームページ

早く片づけたい人は遺品整理業者がオススメ

「時間が無くて、自分では実家の片付けはムリ!」という方に遺品整理業者がオススメです。

家財や遺品全部整理し、売れるモノは買い取ってくれる専門の業者さんです。

複数の業者に見積依頼をして比較しましょう◎

遺品整理業者のイラスト

松本明子さんは、実家じまいのあとに「遺品整理業者」があることを知ったんだって。
「知っていたら絶対利用していた」と語っているよ。

金額だけでなく、信頼性も考慮して遺品整理業者を決定しましょう!

実家じまいのトラブル事例と対処法

長年住んできただけあって、実家じまいにはさまざまなトラブルがつきものです。

実家じまいの際に起こるトラブルを事前に把握し、スムーズに対処していきましょう!

家族間で意見が合わない

生前整理で実家じまいをする場合、親とトラブルになることが多いです。

親子げんかのイラスト

親の意見

・「住み慣れた家を手放したくない」

・「まだ元気なのに終活なんて考えたくない」

トラブルの原因

・親にとって実家は思い入れのある場所であり、処分に対して抵抗感が強い

・子供が急に実家じまいを提案すると拒絶反応を示す場合がある

対処法

・「家の維持管理が大変になる前に整理したい」と説得する

・「親が元気なうちに一緒に片付けたい」「孫の代まで苦労をかけたくない」と伝えると納得しやすい

・思い出の品は無理に処分しない

・写真や手紙などは残しておくと親の気持ちが落ち着く

また、実家じまいは兄弟姉妹と意見が対立するケースも多いです。

兄弟姉妹の意見

・「親が住んでいるうちは売却は反対!」

・「実家は自分が相続したい」と主張

対処法

・親の意思を尊重する
→親が存命中の場合は、親の意向を最優先して進めることで兄弟間の対立を防ぎやすい

・不動産の分割や相続対策を事前に決める
→相続登記や名義変更を事前に行うことで、後々のトラブルを防ぐ

「実家の分割方法」については、下記記事が参考になるよ


遺品整理が思うように進まない

実家じまいにおいて遺品整理は最も時間と労力がかかる作業です。

思い出が詰まった品々や、大量の荷物を目の前にすると感情的になったり、判断が鈍ったり。。。

進まない理由

・ 思い出の品に手が止まってしまう

・モノが多すぎて手が付けられない

・遺品整理に家族の意見が割れる

・遺品整理にかかる時間や手間が想像以上に多い

対処法

・ 無理せず計画的に進める

・ 思い出の品は一時保管ボックスへ

・ プロの手を借りる →遺品整理業者に依頼すれば、短期間で作業が完了

意見がまとまらず、相続登記を放置してしまう

相続人が多い場合、意見がまとまらずに相続登記が放置されるケースがあります。

しかし、登記を放置するとトラブルが長期化・複雑化し、実家の売却や処分が困難に!

2024年4月からは相続登記が義務化されたため、放置すると罰則の対象にもなります。

相続登記を放置すると・・・

・相続人が増えすぎて登記が難航する

・不動産の売却や処分ができなくなる

・ 固定資産税や維持費を誰が払うかでもめる

・ 名義変更が困難になり「共有名義不動産」状態になる

・ 2024年4月からは罰則の対象になる

対処法

・自分たちで意見がまとめられなければ、司法書士や弁護士に依頼する

・専門家に依頼することで相続人調査や手続きがスムーズに進む

不動産が売れない、想定よりも安く売れてしまった

松本明子さんはリフォームに600万もかけたのに、不動産会社の査定額は200万でした(泣)。

実家じまいの際に、「なかなか売れない」「想定よりも安く売れてしまった」というケースがあります。

実家が売れない」、「想定よりも安く売れてしまった」理由

・ 築年数が古く、需要がない

・ 権利関係が整理されていない

・ 市場価格より高く設定して売れ残る

・ 買取業者への売却で安くなる

対処法

・複数の不動産会社に査定依頼をする

・空き家バンクを利用する

・市場価格を自分で調べる

・売れない場合、買取も視野に入れる

松本明子さんは、空き家バンクに登録し、無事希望価格600万で実家を売却することができたよ!

解体して更地にすると買い手はつきやすくなるけど、
解体費がかかることや固定資産税がアップすることに注意!

近隣トラブル

空き家になったまま放置したり、売却・解体時に十分な説明や配慮がないと、近隣との関係が悪化する原因になります。

実家じまいの際に起こる近隣トラブル

・ 空き家放置による管理不備トラブル

・ 解体工事による騒音・振動トラブル

・ 売却後の所有者と近隣のトラブル

・ 不用品処分や廃棄物でのトラブル

・ 駐車や通行トラブル

対処法

・ 実家じまい前に定期的に管理・清掃する

・ 解体・売却するまで管理業者に委託  → 遠方の場合は、空き家管理サービスに依頼して定期的に手入れする

・ 事前に近隣住民へ説明と挨拶を行う

・ 計画的に分別・処分を行う  → ゴミ処理は小分けにして計画的に出すことで、路上放置を防ぐ

・ 事前に駐車場を確保する  → 近隣のコインパーキングを利用するなど、計画的に駐車場を確保する

実家じまいの際は、ご近所さんへの配慮を忘れずに行いましょう!

実家じまいを「先延ばし」してはいけない理由

松本明子さんは、実家じまいを「先延ばし」し、大後悔をしたと話しています。

実家じまいを「先延ばし」してはいけない理由を一緒に見ていきましょう!

空き家になった実家の維持管理が大変!

松本明子さんは実家じまいを「先延ばし」し、空き家のまま25年間も維持管理を続けてきました。

松本明子さんのケース:維持費(年間)

・固定資産税:約8万円

・水道代:1万2000円

・電気代:8万円

・火災保険(地震保険込み):10万円

・庭木の手入れ:10万

維持費 年間:約37万円

【松本明子さんのケース:その他費用】

リフォーム代:総額600万

交通費、宿泊費:総額200万以上

ゴミ出し:総額100万

維持費 総額:約1800万円

早めに実家じまいを始めていれば、かからなかった費用がたくさんありますね。

「空き家の維持がこんなに大変だとは思ってもみなかった」と松本明子さんは語っているよ💦

相続トラブルがどんどん複雑化する

実家じまいを「先延ばし」にすると、

  • 「登記をし忘れる」
  • 「手続きが面倒で後回し」
  • 「のちに相続人がどんどん増える」

といった相続トラブルがどんどん複雑化していきます。

「誰が管理費など負担するか」というトラブルも起こるでしょう💦

共有名義で実家を相続した人は、売却や活用が難しくなります。

共有名義を解消したい方はこちらの記事が参考になりますよ◎

実家じまいを「先延ばし」にすると、面倒なことが100倍になって返ってきますよ!

家の老朽化や管理不足で安全面の問題が!

実家が空き家になると、劣化が早く進行しやすいです。

実家じまいを「先延ばし」すると、安全面でもさまざまなリスクが起こりますよ!

① 建物の老朽化による「倒壊・落下」リスク

② 給排水設備の劣化による「水漏れ・浸水」リスク

③ 老朽化による「火災・漏電」リスク

④ 雑草や害虫による「衛生・景観リスク」

⑤ 空き家放置による「不法侵入・犯罪」リスク

これらのリスクを回避するため、実家じまいは早めに取り掛かり、計画的に進めることをオススメします!

資産価値が下がり、売却のチャンス逃す。特定空家に指定される

実家じまいを「先延ばし」すると、資産価値が下がり、売却のチャンスを逃してしまいます💦

最悪の場合、「特定空家」に指定されることも!

特定空家

・資産価値が下がり、売却や賃貸が難しくなる

・地方や郊外の空き家は、時間が経つほど買い手がつかなくなる

・今は売らなくていいと思っていても、将来売れる保障はない!

「特定空家」「管理不全空家」に指定される

「特定空家」「管理不全空家」に指定されると固定資産税が最大6倍になるよ!

「特定空家」、「管理不全空家」についての詳しい説明は下記記事で◎

実家じまいを「先延ばし」にすると、大切な実家が売れずそのまま放置してしまい、

「特定空家」になりかねません!

まとめ【実家じまいを先延ばしせず、早めに始めることが大事!】

本記事では松本明子さんを例に、実家じまいの手順を解説しました。

松本明子さんは実家じまいを先延ばしし、大赤字と大後悔につながりました💦

親や家族の思いを尊重し、後悔のない実家じまいを実現しましょう!

【松本明子さんから学ぶ】実家じまいは大変!3つの心得
・「実家」を手放すのは想像以上に喪失感を伴う
・「片付け」が思った以上に大変だと心得よ!
・お金関係、家関係の「重要書類」は生前に整理すべき!

実家じまいの手順5ステップ
【ステップ1】:家族で話し合う
【ステップ2】:相続・名義を確認し整理する
【ステップ3】:家財の整理・処分
【ステップ4】:各種手続き
【ステップ5】:実家を「維持(相続)・売却・賃貸・解体」する

実家じまいにかかる費用・期間
・松本明子さんの実家じまい費用は総額1800万円
・かかった年月はなんと25年

スムーズに進めるコツ・節約方法
・遺品整理は親が元気なうちにコツコツと!
・自治体の無料回収サービスを利用しよう◎
・ジモティーで大量の家財をゼロ円で処分可能!
・早く片づけたいひとは「遺品整理業者」に依頼すると◎

実家じまいのトラブル事例と対処法
・家族間で意見が合わない→「孫の代まで苦労をかけたくない」と伝えると納得しやすい
・遺品整理が進まない!→思い出の品は一時保管ボックスへ
・意見がまとまらず、相続登記を放置!→司法書士や弁護士に依頼する
・実家が売れない、想定金額より安く売れてしまう→市場価格を自分で調べる
・近隣トラブル→事前に近隣住民へ説明と挨拶を行う

実家じまいを「先延ばし」してはいけない理由
・空き家になった実家の維持管理は大変
・相続トラブルがどんどん複雑化する
・家の老朽化が進み安全面の問題が発生する
・資産価値が下がり、売れなくなる
・特定空家に指定され、固定資産税が最大6倍にアップする

繰り返しになりますが、実家じまいは放置せず、早めの取り組みが大事!

そうすることで、費用をグンと抑えられ、家族円満に実家じまいが進められますよ!

このサイトでは、空き家や実家じまいの悩みをサポートする情報を発信しています。

悩み解決に向けて少しでもお手伝いできたら幸いです!

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