実家が売れない理由と解決策がわかる!高殿円さんの『私の実家が売れません!』徹底解説

実家が売れない本のレビュー
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空き家問題は、多くの家庭が直面する現代の課題です。

親から受け継いだ実家が「売りたくても売れない」という悩みを抱える人は少なくありません。

高殿円さんの著書『私の実家が売れません!』は、

そんな悩みを抱える人たちに向けて書かれたエッセイで、

実体験を交えたリアルな問題提起と解決へのヒントが詰まっています。

この記事では、本書の内容を紹介しつつ、空き家問題を解決するための具体的なアイデアをお届けします。

まどかワールド全開で、ユーモアたっぷり面白おかしく、暗くなりがちな空き家問題について、楽しくわかるオススメの本だよ!

目次

実家が売れない理由とは?

本書では、著者自身の実体験をもとに、実家が売れない理由について具体的に描かれています。ここでは、その一部を紹介します。

(1)買い手がいない地方の現実

「この地域では、家を買いたい人なんてほとんどいないのよ。」

地方では人口減少が進み、そもそも買い手が見つからないケースが多いです。

さらに、交通の便が悪かったり、生活インフラが整っていない場所では、需要が極めて低いのが現実です。

(2)築年数が古い家の問題点

築50年以上の古い家は、リフォーム費用がかかるため、買い手が敬遠しがちです。

著書の中でも「買い手が一歩踏み出せない理由」として修繕のコストが挙げられています。

さらに後から「再建築不可物件」だと判明!
建築基準法を満たしていないから、建て替えることができない土地だったんだよ。

(3)家族間の感情的な問題

本書の中では、空き家をどうするかで家族間の意見が割れる場面も描かれています。

「思い出のある家だから売りたくない!」

「ボロ屋敷だけは相続したくない!」

こうした感情的な問題が、実家を売る決断を難しくする大きな要因となっています。

家族間の対立が生まれる背景

「思い出」と「現実」の葛藤

「この家で私たちは育ったのに、簡単に手放すなんて考えられない。」

親の世代や長男・長女は、家に対する愛着や思い出を強く持っていることが多いです。

一方で、次世代は現実的な問題(維持費や税金)に目を向けるため、優先事項が食い違いがちです。

責任の押し付け合い

「結局、お兄さんが継ぐべきじゃないの?」

相続人が複数いる場合、誰が実家の管理や売却を主導するのかで責任を押し付け合うケースがあります。

特に遠方に住んでいる人がいると、物理的な距離も問題を複雑にします。

家族間の長年のわだかまり

「いつもあの人ばかり決めてきた。」

過去の家族間の感情的なしこりが空き家問題を通じて再燃することがあります。

小さな不満が積み重なり、大きな対立に発展することも。

著者の実家は兄弟で遺産を分割する「共有分割」だったんだ。複数いる相続人にうち誰かひとりでも売却に反対する人がいると売ることはできないんだ。

それは、もめるよね・・・

高殿円さんの実体験に学ぶ解決へのヒント

本書では、著者が実家を売却するまでのプロセスがリアルに描かれています。その中から、解決へのヒントとなるポイントをいくつかご紹介します。

(1)地域の不動産会社をフル活用する

著者は地元の不動産会社に相談し、その土地に合った売却方法を模索しました。

地域のニーズを理解した専門家の意見を取り入れることは非常に重要です。

著書の中では触れられていないけれど、自治体が運営する「空き家バンク」に登録することで、思わぬ需要を発掘できることがあるよ!

(2)複数の片付け業者に見積を依頼する

著者の実家には大量の家具や家電があり、片付けが大変でした。

複数の片付け業者から見積をとり、相場を把握することで次のステップに進むことができます。

相場としては、ゴミ処理費用だけで50万近くかかるよ。

売るにも貸すにも活用するにも、家財を片付けないと!
メルカリジモティーを活用するのも◎
親が元気なうちに片付け始めるのが理想。

(3)親の家の売却は子世代がリードする

本書の中で、「実家をどうするか」親、親の兄弟で意見が割れています。

ただ、ここで決断しないと子世代、孫世代にボロ屋敷を継がせることになります。

子世代としては、なにがなんでも売りたいですよね。

著書では、著者がとてもスピーディーに決断し行動に移しています。

行動力情報収集力金銭感覚など若い世代のほうが優れている分、動けたんだ◎

”負”動産だけは継ぎたくないもんね!!

空き家問題を解決するための具体的アクション

ここでは、本書を参考にしながら、空き家問題の解決に役立つ具体的なアクションを提案します。

実家じまいはメンタルと人間関係の問題が9割

 親が元気なうちに話し合いをするのがベスト!親が亡くなってからでは遅いです。

 実家を「共有分割」で相続すると、のちのちもめることに。

 相続をどうするか、親が70歳を超えたあたりで話し合うのが理想です。

 実家じまいの問題は、親、兄弟、配偶者、人間関係を解決しなければいけません。

子世代ができることから手を付ける

 親が元気なうちに情報収集をしておくと、今後の話し合いがスムーズになります。

 情報収集なら、親の意見なしに進められますよね!

 情報収集:権利関係は法務局で調べられます。

 売却価格の相場:「suumo」や「不動産情報ライブラリ」で調べましょう。

実家の相場の調べ方は下記の記事を参考にしてね!
空き家を売りたい方必見!売却の手順を8ステップで解説

実家の片付けをする

実家を物置がわりにしていない?
自分が使っていた子供部屋から片付けよ!

 ジモティー、メルカリをフル活用しましょう。

親の「もったいないから捨てられない」問題。だけど時代背景を理解すれば納得できる!共感しながら一緒に片付けるといいよね◎
この記事を参考にしてみて。
実家相続であわてない!親が元気なうちに一緒にやろう。もめない実家の片付け準備編

モヤモヤを書き出してみよう

 書き出すことで、優先順位が明確になります。

 問題が山ほどあっても、結局重要なことは3つ程度だと気づくことができます。

 アウトプットは大事です!

まとめ

『私の実家が売れません!』は、空き家問題に直面している方だけでなく、

これから相続を考える全ての人にとって有益な一冊です。

著者のユーモアあふれる文章は、深刻な問題を軽やかに語りつつも、的確なアドバイスを与えてくれます。

不動産はたった一人につながればいいのです。

「田舎、再建築不可物件、ボロ屋敷でも買い手はいる!」空き家問題に対して希望を持てるような本だと思います。

本書を手に取り、問題解決の糸口を見つけてみませんか?


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