実家が空き家になってからの家財遺品整理は本当に大変です
実家を相続することになったけど、物がたくさん!
大事な書類の場所もわからないよ
実家を売るにも貸すにも使うにも、片付けないとダメ!基本は家の中を空っぽにするよ。
実家の売却が決まってから片付け!なんてことになったら、時間もありません。
親が亡くなってからの遺品整理は、気持ちは落ち込んでいるし、やることはたくさん。。。そんな中の書類探し。。。しんどいよぉ
空き家問題解決の糸口は、親が元気なうちに一緒に実家を片付けること!
空き家を買いたい、借りたい人がいるのに、遺品整理ができていなくてNG!という物件はたくさんあります。
負の連鎖だ・・・
実家の片付けは待ったなし!だね
この記事を読めば
・実家の片付けをいつはじめたらいいの?
・親が生前整理をしないまま高齢になったらどうなるの?
・親ともめないで片付けるにはどうしたらいいの?
がわかります。
実家の片付け始めどき
健康寿命が何歳だか知っていますか?
男性:72.68歳
女性:75.38歳
2019年 厚生労働省調べ
健康寿命を過ぎると、体が思うよう動かなくなり、片付けることが億劫になってきます。
うちの親はまだまだ大丈夫!
と思っていても、いつケガや病気になるかわかりません。
70歳を超えているなら、今すぐ「実家の片付け」にむけて行動しよう!
実家の片付けを始めるタイミングは、親がまだ元気で判断力があるうちに行動することが理想です。以下のようなサインが見られたら、片付けの検討を始めましょう。
1. 親が物を探しにくくなったとき
頻繁に「どこに置いたかわからない」と言うようになったり、同じものを何度も買ってしまう場合は、整理整頓が難しくなっている可能性があります。
2. 体力や気力の低下を感じたとき
掃除や片付けに対して「面倒だ」「疲れる」と感じるようになったり、以前のように家事ができなくなってきたときも、一緒に片付けを始める良いタイミングです。
3. 不要なものが増えていると感じたとき
使わなくなったものや、古いものが家にあふれてきたときも、片付けのサインです。特に、捨てられないものが増えているなら早めの対策が有効です。
4. 親が過去の話をよくするようになったとき
思い出話が増えるのは、物を整理しやすくなるタイミングです。親が元気なうちに思い出を一緒に振り返りながら整理すると、心にも負担が少なくなります。
5. 将来についての話ができるタイミング
「もしものとき」の話ができるようになったら、片付けについても自然に話題に出せる時期です。遺品整理よりも生前整理のほうが、親の意思を尊重しながら進められます。
もし親が生前整理をしないまま放置すると
親が90歳近くになったら、youは何歳?
65歳くらいになってるよ
もし、親が生前整理をしていなかったら、「老々介護」と「老々片付け」が待っています。
自分も体力、気力が落ちています。
一方、親が片付いた部屋で暮らしていたらどうでしょうか?
片付いているから、つまずいたりする危険は無いし、大切な書類がどこにあるかすぐわかって、安心!
万が一親が入院したときも、医療や財産関係の書類が整理できていたら、あわてずに対応できるね!
親が生前整理をしないまま90歳を迎えると、いくつかの問題が発生する可能性があります。以下に、代表的な課題を挙げます。
1. 遺品整理の負担が大きくなる
遺品整理は遺族にとって精神的・肉体的な負担が大きく、特に家が長年の物であふれていると、膨大な時間と労力が必要になります。
- 心理的負担:親の思い出が詰まった品を処分する際、罪悪感や寂しさを感じることがあります。
- 時間と費用:専門業者に依頼する場合、費用が高額になることがあります。
2. 重要書類の所在が不明になる
財産や契約に関する書類(銀行口座、保険、不動産、遺言書など)が整理されていないと、遺産相続の際にトラブルが生じやすくなります。
- 発見が困難:必要な書類を見つけられず、手続きが遅れる。
- 相続トラブル:兄弟間で情報が不透明になり、相続争いが起こる可能性もあります。
3. 不要な物が生活の障害になる
年齢とともに身体機能が低下するため、物が多い家は転倒や事故のリスクを高めます。また、不要な物が増えることで、衛生面でも問題が生じる可能性があります。
- 転倒リスク:家具や物が多いと、つまずきやすくなります。
- 健康リスク:古い物がたまりすぎると、カビやほこりによる健康被害が出ることも。
4. 親が望まない形での整理になる
親の意思が反映されないまま遺品整理が進むと、遺族がどの品を残すべきか迷い、後悔することがあります。
- 親の思い出の喪失:大切な品がどれかわからず、誤って処分してしまう恐れがあります。
- 親の希望がわからない:形見分けや遺産の配分など、親の意向が不明なまま決めなければならない場合があります。
5. 財産管理や相続が複雑化する
財産の整理が不十分だと、相続の際に手続きが煩雑になり、トラブルのもとになります。特に、複数の相続人がいる場合は遺産分割協議が長引くこともあります。
- 負の遺産:不要な土地や使わない口座、借金などが残ると、遺族がその処理を負担しなければなりません。
- 遺産分割の紛争:親の意思が明確でない場合、相続人間で争いが起こるリスクがあります。
解決策としての早めの取り組み
親が元気なうちに生前整理を進めることで、こうした問題を予防できます。親と一緒に整理を進め、必要な書類の確認や思い出の共有を行うことで、負担を減らしつつ親子の関係も良好になるでしょう。
親の気持ちを理解しよう
親の家の片付けと自分の家の片付けは、全く別物です。
親世代 ・もったいない
・物を捨てるという発想が無い
・大事な物は使わずにとっておく
子世代 ・少ない物で豊かにくらす
・ミニマリズム
うーん、真逆の価値観・・・
「物」は、その人の人生の一部、と考え、
「物」と向き合うことで、親を大切にすることにつながります。
親の家を片付けるとき、親の気持ちを理解することは非常に大切です。物には思い出や価値観が詰まっており、親が抵抗を感じることも多いからです。親の気持ちを尊重しながら進めるための方法をいくつかご紹介します。
1. 共感の姿勢を持つ
親にとって、物は単なる「物」ではなく思い出や人生の一部です。そのため、親の話をよく聞き、共感を示すことが大切です。
- 質問をする:「この品はどんな思い出があるの?」と興味を持って聞く。
- 共感を言葉にする:「大事にしてきたんだね」「これを見ると懐かしい気持ちになるんだね」といった言葉を使う。
2. 片付けの目的を共有する
親が片づけに納得するよう、目的を一緒に確認しましょう。単に「捨てる」ことが目的ではなく、より良い生活環境を作ることが目的であると伝えると、受け入れやすくなります。
- 生活の安全を強調する:「転ばないように広いスペースを作ろう」など、親の安全を考えた提案をする。
- 思い出を守るためと説明する:「大切なものをより大事にするために整理しよう」と伝える。
3. 小さなエリアから始める
一気に全てを片付けるのではなく、小さなエリアや親が負担に感じない範囲から始めると、親の抵抗感が減ります。
- 引き出し1つから:「この棚の一段だけ整理しよう」と小さな目標を立てる。
- 一日1時間だけなど、短時間で区切ると取り組みやすいです。
4. 思い出の品はすぐに捨てない
思い出の品を無理に処分しようとすると、親が抵抗する可能性が高いです。捨てるかどうかの判断を急がず、保留の箱を作るとよいでしょう。
- 保留ボックスを用意する:「これは一旦ここに置いて、また後で考えよう」と提案する。
- 写真に残す:物そのものは処分しても、写真で記録することで思い出を残せます。
5. 親のペースに合わせる
親が納得するまで時間がかかる場合もあります。焦らず、親のペースに合わせて進めることが重要です。
- 無理をしない:親が疲れたり嫌な顔をしたら、一旦休憩する。
- 楽しい時間にする:昔話をしながら片づけると、作業が和やかになります。
6. 親の選択を尊重する
捨てるか残すかの決定権は親にあると認識することが大切です。意見を押し付けず、親が自分で判断できるよう促しましょう。
- 質問形式で誘導する:「これ、まだ使う?」や「誰かに譲ったほうがいいかな?」と聞いてみる。
- 親の判断を尊重する:「どうするかはお母さんの決めることだよ」と伝える。
7. 第三者の意見を活用する
時には、家族以外の第三者の意見を取り入れると、親が聞き入れやすくなることがあります。
- 専門家に相談する:整理収納アドバイザーやシニア向けの片付け業者に相談する。
- 親しい友人や親戚に協力してもらう:第三者からの助言があると、親が納得しやすい場合があります。
親の家を片付ける際は、親との対話と理解が何よりも大切です。無理に進めるよりも、親の気持ちを尊重しながら一緒に進めることで、片付けが思い出を共有する貴重な時間になります。
実家片付けで、やってはいけないNG行動
親の物を無断で捨てて、喧嘩になったことはありませんか?
どんな物でも、実家の物は親の物。勝手に捨てるのはNGだよ!
親の家を片付けるとき、良かれと思っても親の気持ちを傷つけたり、トラブルを招く行動があります。以下に、避けるべきNG行動を挙げます。
1. 勝手に捨てる・決めつける
親の物を「これはいらないだろう」と勝手に判断して捨てるのは、親にとって大きなストレスになります。
- NG例:「これもう使わないでしょ?」と決めつけて処分する。
- 解決策:必ず親に確認し、同意を得てから処分する。
2. 急かす・強要する
「早く片付けて」「いつまでかかるの?」など、親を急かすと抵抗感を強めます。片付けは心の整理でもあるため、時間がかかるのが普通です。
- NG例:「早くしないと終わらないよ」「まだこんなにあるの?」
- 解決策:ゆっくり進めることを前提にし、親のペースに合わせる。
3. 親の気持ちを否定する
「こんな物、何の価値があるの?」と言ったり、親の思い出や感情を軽視すると、親は深く傷つきます。
- NG例:「こんなガラクタ、まだ取っておくの?」
- 解決策:物に込められた思い出を尊重し、「これは大事なものなんだね」と共感する。
4. 物を雑に扱う
親が大切にしている物を無造作に扱うと、親の気持ちを傷つけます。物には感情が宿っていると感じる人も多いので、丁寧に扱うことが重要です。
- NG例:箱に乱雑に詰めたり、物をぞんざいに扱う。
- 解決策:物を丁寧に扱い、一つひとつ確認しながら進める。
5. 感謝や敬意を忘れる
片付けの最中に、親がこれまで築いてきた生活に対する感謝を忘れると、親は寂しい気持ちになります。
- NG例:「こんなに散らかして…」「片付けができてないね」など、否定的な言葉を使う。
- 解決策:「これまで大切にしてきたんだね」「ここまで一生懸命暮らしてきたんだね」と敬意を示す。
6. 一度に全部片付けようとする
大きな家や長年ためた物を一気に片付けようとすると、親も疲れ果ててしまいます。
- NG例:「今日は全部終わらせるからね!」と無理なスケジュールを立てる。
- 解決策:小さなエリアから始め、1日1つのエリアなど、段階的に進める。
7. 家族間での衝突を避けない
兄弟や親戚が関わる場合、片付けの進め方や相続問題で衝突が起きることもあります。これが親の心に負担をかける原因になります。
- NG例:「お母さん、これは絶対に捨てるべきだよ」と一方的に押し付ける。
- 解決策:事前に家族間で話し合い、方針を共有しておく。
8. 親の「保留」を否定する
親が「捨てたくない」「まだ迷っている」と言ったときに、それを否定するのは禁物です。
- NG例:「迷っててもしょうがないよ、捨てようよ!」
- 解決策:「迷ったら保留にしよう」と、保留箱を用意して親に安心感を与える。
9. 感情的になる
片付けが思うように進まなくても、感情的になって親に怒ったり、苛立ちを見せるのはNGです。
- NG例:「もう何度も言ったよ!」「なんでまだ捨てないの?」
- 解決策:冷静に話し、親が疲れたら一旦休む時間を作る。
まずは親を観察することから始めよう!
実家の片付けをスムーズに進めるために、まず親の生活や気持ちを観察することはとても重要です。親の状況をよく理解することで、無理のない片付けができるようになります。以下の点に注意して観察するとよいでしょう。
1. 物の扱い方や生活習慣の変化を観察する
親がどのように物を扱っているか、普段の生活習慣を観察することで、片付けの優先順位が見えてきます。
- 物の増減:物が増えているか、逆に減らしているか。不要な物を買い足していないか。
- 使わない物の保管状況:長年使っていない物が押し入れやクローゼットに溜まっていないか。
- 掃除の頻度:掃除が行き届いているか、以前より怠るようになっていないか。
2. 体力や健康状態の変化を観察する
片付けが体に負担になる場合もあるので、親の体調や体力の変化に注意しましょう。
- 疲れやすさ:片付けの話題をしたときに「疲れる」「面倒」と感じる様子はないか。
- 動作の鈍さ:階段や高い場所の物を取るのに苦労していないか。
- 転倒やけがのリスク:物が多いことで歩きづらくなっていないか。
3. 心の状態や価値観を観察する
物への執着や思い出の整理は心の問題でもあります。親の心の状態を把握することも大切です。
- 物への愛着の度合い:特定の物に強いこだわりを見せるか。
- 思い出話の頻度:過去の思い出話をよくするようになっているか。
- 片付けへの不安:「捨てたくない」「捨てると寂しい」などの感情が強いか。
4. 片付けに対する姿勢や考え方を観察する
親の片付けに対する意識や価値観を知ることが、スムーズな片付けに役立ちます。
- 過去の片付け経験:過去に自分で片付けをした経験があるかどうか。
- 片付けへの意識:「片付けなきゃ」と思っているのか、「まだ必要ない」と考えているのか。
- 他人の意見への反応:片付けについて話題を振ったとき、どのように反応するか。
5. 家の中の動線を観察する
物がどのように配置されているか、動線が整理されているかも重要です。
- 生活スペースの状況:日常的に使う場所(リビング、キッチン、寝室など)が物であふれていないか。
- 危険箇所:動線上に不要な物が積み上がっていないか。
- 使いやすさ:必要な物がすぐに取り出せる場所にあるかどうか。
6. 親の「捨てられない理由」を観察する
物を捨てられない理由が、感情的なものか、実用的なものかを理解することが重要です。
- 思い出の物:特定の品物に思い入れが強いかどうか。
- もったいない精神:「まだ使える」「捨てるのはもったいない」と感じているか。
- いつか使うかも精神:「いつか役に立つ」と言って物を手放せないことがあるか。
7. 親の気持ちを聞きながら観察する
片付けの話題を出す際、親の反応や気持ちをしっかり聞くことも観察の一環です。
- 質問をする:「これってどうして取ってあるの?」と聞き、物に対する思いを聞く。
- 片付けへの意識を聞く:「片付けてみるのはどう?」と軽く提案してみて反応を観察する。
親を観察することで、片付けの必要性や親が感じる負担が見えてきます。親の気持ちを尊重しながら、一緒に取り組めるタイミングを見つけることが大切です。焦らず、対話を大切にしながら進めると、スムーズに片付けが進むでしょう。
まとめ:実家の片付けは親が元気なうちに!早めの取り組みがカギ
実家の片付けは、親が元気なうちに始めるのが理想です。
親の健康寿命は70歳頃で、この年齢を過ぎると体が思うように動かなくなり、片付けが負担に感じられることが増えます。
万が一、親が高齢になってから遺品整理を始めると、心身の負担が大きくなり、重要な書類が見つからなかったり、相続トラブル、転倒リスクの増加などの問題が生じる恐れがあります。
実家を整理する際は、親のペースに合わせ、小さなエリアから始めることが大切です。
物に込められた思い出を尊重し、共感を示しながら進めましょう。
また、「捨てる」ことが目的ではなく、より良い生活環境を作るための整理であると共有することが親の納得を得る鍵です。
焦らず、親の意思を尊重しながら一緒に進めることで、片付けが親子の思い出を共有する貴重な時間になります。
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